日商エレ、ストレージのデータを遠隔地に保管するサービス


 日商エレクトロニクス株式会社(日商エレ)は14日、ネットアップストレージのユーザー向けリモートバックアップサービス「Utilityz Remote Backup for NetApp」を発表した。7月のサービス提供開始を予定する。

 Utilityz Remote Backup for NetAppは、ネットアップのストレージ「NetApp FAS シリーズ」に保存されている顧客のデータを、遠隔地のストレージに定期保管するサービス。メニューには、基本サービスである「リモートバックアップサービス」と、「接続回線サービス」「導入支援サービス」の両オプションサービスが用意されており、要件にあわせて選択できるという。

 データセンターは、大阪市堂島の西日本バックアップセンターに加えて、北海道石狩市の東日本バックアップセンター(2011年秋に竣工予定)を利用する予定。万一の災害、事故、ウイルス/ワーム攻撃、人的操作ミスなどによって引き起こされるサーバーダウンなどのシステム障害においても、迅速な復旧とビジネスの再開が可能になるとしている。

 料金は、ディスク容量に応じて決まるシンプルな体系で、500GBの場合、初期費用が3万円、月額費用が5万円。拡張は500GB単位で行え、5.5TBまでが月額2万円、6TB以上で月額1万5000円となる。

 導入支援サービスでは、VPNセンター/拠点機器の設置から、各種アセスメント、システム監視、バックアップリハーサルまでの一連の初期導入作業を提供。価格は初回バックアップ方法によって異なっており、ネットワーク経由でのフルバックアップが120万円から、物理筐体を用いたオンラインバックアップおよびネットワーク経由による差分データバックアップの場合が200万円から。

 接続回線サービスは、インターネットVPN(ベストエフォート100Mbps)の場合、接続回線の手配、VPNルーターの手配、設置、監視、保守などを提供し、初期費用が10万円、月額費用がセンター側(接続回線含む)3万5000円、拠点側(接続回線含まず)1万円。このほか、リクエストに応じて専用回線や閉域網なども提供する。

 なお、日商エレでは、新ビジネスブランド「VERICURE」を2010年9月に立ち上げ、ITアウトソーシングサービス事業を強化しているが、今回のサービス開始は、同ブランドのストレージサービスの第1弾として位置づけられており、今後も災害対応に対するサービス事業を展開するとのこと。


インターネットVPNを利用する場合の構成イメージ
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(石井 一志)
2011/6/14 11:52