今夏の電力問題に即効、NTTデータ先端技術が「オフィス省エネソリューション」

　NTTデータ先端技術株式会社は13日、省エネ電源タップ「ゼクノタップ」と、PC管理製品「NOSiDE Inventory Sub System（以下、NOSiDE）」を連携させた「オフィス省エネソリューション」を発売した。同日より出荷を始める。

　ゼクノタップは、電力計を内蔵した電源タップ。搭載された各種機能はコントローラーから無線制御され、「電力使用状況の計測・集計」「電源タップの通電状態の確認」「電源OFFの指示」「ログ収集」などを管理用PCから実行・管理できる。定期的に計測・収集される消費電力量は、グループ別・タップ別に集計可能。コントローラーからタップまでは特定省電力無線通信（無線飛距離：見通し直線距離50～60m、安全規格PSE取得）による制御のため、特別な工事も不要という。

　一方のNOSiDEは、PCのIT資産管理機能、セキュリティ管理機能、エコ管理機能を提供する統合型パッケージソリューション。PC利用に伴う消費電力の概算機能や、消費電力集計・シミュレーション機能、PC省電力ポリシー配布機能を備える。

　このPC省電力ポリシー配布機能を利用して、ポリシーを各PCに配布すれば、「離席時のモニタ電源オフ」や「スタンバイ移行」なども可能。業務終了後にはスケジュール設定により、PCのシャットダウン、ゼクノタップの電源オフも指示できるため、電力使用量の可視化と、待機電力カットも含めた省電力対策が同時に実現する。

　同社の検証プロジェクトでは、同ソリューションを全社導入することで、待機電力含めPC系電力10％以上の削減見通しが立ち、これにより、今夏の節電対策案が策定できたとしている。

　こうした結果を踏まえ、今夏の電力総量規制に間に合う、短期的に即効性のある節電ソリューションとして訴求。ゼクノタップについて今年度中に数万台の販売を目指す。