スマホを内線化する「uniConnect II」に安否確認機能を搭載


安否確認画面

 エス・アンド・アイ株式会社(S&I)は5月31日、スマートフォン内線化ソリューション「uniConnect II」に、災害時に役立つ「安否確認」機能を6月より標準実装すると発表した。

 uniConnect IIは、iPhone/AndroidスマートフォンとCommuniGate Systemの統合型メッセージングツール「CommuniGate Pro」を組み合わせた企業向けコミュニケーションツール。電話、メール、スケジューラ、電話会議などの機能をオフィスでも外出先でも同じ環境で利用できるという。

 今回の安否確認機能は、地震・火災・水害などの自然災害、大規模な事故やテロなどの人的災害、新型インフルエンザの流行などの非常事態に、社員への迅速な連絡体制を構築できる。

 東日本大震災では、電話の規制や輻輳などによって電話連絡が困難になる一方で、3G回線経由のパケット通信は利用可能な状態が続いた。安否確認機能でも3G回線を利用するのが特徴。

 災害担当者はuniConnectを通じて、あらかじめ登録されたスマートフォンへのメッセージ一斉配信や、GPSを活用し応答のあった社員の一覧と地図にマッピングされた位置情報の確認が行える。

 今後は同社が提供している高度利用者向け緊急地震速報サービス「EQ serve」との連携も予定する。気象庁から緊急地震速報が発報された際に、あらかじめ設定された震度を超えた場合、社員のスマートフォンに向けて自動でメッセージを一斉配信し、GPS位置情報を取得するなど、ネットワークインフラが機能している内に最小限の情報を自動で収集できるという。

 このほか、名刺を電子化してスマートフォンのアドレス帳と連携させる機能、コンプライアンスに有効というスマートフォンの全通話録音・分析機能、オフィスのエントランスロビーに設置される来訪者受付端末とスマートフォンの連携機能などの実装を予定している。

 価格は最小25ユーザー構成で250万円から。

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