2011年第1四半期の国内サーバー市場は大幅減、震災の影響大きく~IDC Japan


 IDC Japan株式会社は30日、2011年第1四半期(1~3月)の国内サーバー市場動向を発表した。それによると、出荷金額は前年同期比10.3%減の1168億円で、出荷台数も同12.6%減の14万台にとどまったという。

 出荷金額ではx86サーバーとメインフレームの落ち込みが、出荷台数ではx86サーバーの減少が影響しており、IDC Japanによれば、東日本大震災の影響が大きかったという。ただし、ベンダーごとに影響は異なり、サーバー リサーチマネージャーの都築裕之氏は、「被災を直接受けた富士通は大きな影響があったが、IBM、日立製作所は、大震災の影響は限定的であった」と指摘している。

 この影響はベンダー別のシェアにも及んでおり、震災の影響と、前年同期にメインフレームの大型案件があった反動もあって、トップの富士通は前年同期から7.2ポイント、シェアが減少。2位には、x86サーバーとメインフレームが堅調に推移したIBMが入った。3位は、IA64サーバーが好調だったHP、4位はメインフレームが大幅増だったNECがそれぞれ入り、5位はx86サーバーとRISCサーバーが好調だった日立が入っている。

 出荷台数別では、1ポイント差の1位がNEC、2位がHPとなり、以下、富士通、デル、IBMが続いている。

2011年第1四半期 国内サーバー市場ベンダーシェア【出荷額】(出典:IDC Japan)
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(石井 一志)
2011/5/30 12:07