東芝、企業の使用電力を見える化するクラウドサービス


 株式会社東芝と東芝ソリューション株式会社は19日、「使用電力見える化クラウドサービス」を発表した。企業や組織全体の使用電力を自動集計し、リアルタイムで「見える化」するサービスで、6月中旬に提供を開始する。価格は、月額3万6000円(税別)から。

 使用電力見える化クラウドサービスは、企業全体での電力の使用状況を「見える化」するクラウドサービスで、各拠点に設置された電力量計や電力センサー、ゲートウェイなどの計測ユニットによって、1~30分周期で電力を測定。インターネット経由でデータセンターに計測結果を送信して、その集計結果を提供する。

 このサービスでは、組織全体から事業場ごと、建屋・フロアごと、設備・機器ごとなど、きめ細かな電力の見える化により、経営者層などが自ら節電指示や操業計画などの作成が可能。上限値に近づいた際に自動で警報メールを送る、といった節電目標設定機能も提供する。また、施設内の分電盤やコンセント単位の細部の計測からビルや工場・各種施設の電気設備との接続による大型の計測まで、さまざまな計測手段を用意した。

 東芝では、このサービスを電力使用の大きい大口需要家などを中心に提案するほか、自社の本社ビルや府中事業所、岩手東芝エレクトロニクス株式会社など、東京電力および東北電力の管内にある、約40拠点に順次計測ユニットを設置し、東芝グループ全体でのピーク電力削減に活用するとしている。

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(石井 一志)
2011/5/19 15:31