Google Appsに日本向けワークフロー機能を追加する「rakumoワークフロー」


rakumoワークフローの画面イメージ

 株式会社日本技芸は9日、Google Apps for Business(以下、Google Apps)にワークフローを追加するクラウドサービス「rakumoワークフロー」を発表した。Google Appsのアカウント認証機能やGmailなどと連携したクラウド型サービスであるため、自社内にサーバーを設置せずに利用できる。価格は、1ユーザーあたり月額315円。

 メール機能を中心としたSaaS型サービスであるGoogle Appsは、場所を問わず利用できるSaaSならではの利便性や、迷惑メール対策機能が評価されているものの、既存のグループウェアと比べると機能的に不足している部分もあり、導入に踏み切れないケースが多く見られる。

 今回提供開始される「rakumoワークフロー」は、日本企業の業務に不可欠な申請・承認・回覧などのワークフロー機能を、Google Appsに追加するサービス。経費申請や価格決定などについて上長の承認を仰いだり、営業報告や進ちょく報告を上げたりといった、日本企業が必要とする機能を搭載しているため、Google Appsの既存機能になかったワークフロー機能を追加することにより、Google Appsへの移行でコスト削減や作業環境の多様性を実現したいと考える企業を後押しするという。

 また、既存rakumoシリーズの特徴である見やすい操作感と画面デザインを継承し、初めてワークフローを利用するユーザーにも使いやすく工夫されているほか、承認を行うユーザーが、直前のコメントや今後の決済フローを手早く確認しながら承認、あるいは差し戻しを迅速に行えるよう、表示の内容や操作を重要なものに絞りこんでいる。

 例えば、「どのような内容が」「どういったレビューを経て自分のところに来たのか」を、画面の上から下に時系列で表示することで、流れを理解しやすくなり、迅速な意思決定を支援できるとしている。

 推奨するWebブラウザの環境は、Internet Explorer 7.0以降、Google Chrome 6.0以降、Firefox 3.6以降。

 日本技芸では、「すでに提供しているrakumoカレンダーやrakumoコンタクトといったサービスと合わせて利用することにより、主要グループウェア環境を月額1000円以下でクラウド環境へ移行できる」としており、中小企業や大企業の部門などを中心に、サービスの価値を訴求していく考えだ。

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