メガネの三城、iPad画面上でメガネを試着できるサービス

国内1000店舗にiPad導入~IIJが技術支援


 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は12日、メガネ専門チェーン「メガネの三城」「パリミキ」を展開する株式会社三城ホールディングス(以下、三城)の国内約1000店舗にiPadを導入したと発表した。2011年1月より順次展開している。

 併せて、高速モバイルデータ通信サービス「IIJモバイル」とモバイルアクセスルーター「クティオ」を導入し、店舗内の無線LAN環境下でiPadを利用可能にしたほか、スマートデバイス遠隔管理サービス「IIJ Smart Mobile Manager」も提供している。

 三城では、若年層の顧客を取り込むための店舗サービスの一環として、スマートデバイスを活用した新アプリケーションやコンテンツの開発を独自に進めてきた。今回、自分の顔写真やイラストとフレームの画像を合わせて仮想的にメガネを試着できるアプリケーションを開発し、その端末としてiPadを採用した。

 導入に際して、1)セキュリティの観点から既存の店舗ネットワーク環境とは別に、iPad専用のインターネット接続環境を用意すること、2)iPadの紛失・盗難などによる情報漏えいへの対策を施す必要があったことから、IIJのサービスを採用。

 IIJモバイルとクティオを組み合わせたiPad専用のインターネット環境を構築した。モバイルブロードバンドを利用することで、店舗に新規のネットワークを手軽に導入できる上、店舗の移転や統廃合があった際にも、容易にネットワークを再構築できる環境を整えた。来店した顧客は自身のスマートデバイスでも無線LANを利用できるため、新たな店舗サービスが可能になるとしている。

 店舗の設置したiPadを盗難・紛失した場合は、IIJ Smart Mobile Managerで遠隔から保護。具体的には、遠隔から端末ロックやデータ消去ができるほか、端末の一元管理も可能となっている。

 これらを総合的に提供できる点がIIJを選定した理由だとしている。IIJは今後も、スマートでバイオスをセキュアにビジネスに利用するためのソリューションを積極的に展開していく方針という。

関連情報