MetaMoJi、業務システム用の手書き入力クライアント「mazec Web Client」
7notesの手書き入力画面。交ぜ書き機能で、「会ぎ」「かいぎ」「かい議」などの入力でも「会議」と変換できる |
株式会社MetaMoJiは、業務システムでiPad上での手書き入力が活用できるウェブクライアント「mazec Web Client」を法人向けに発売すると発表した。4月4日に販売を開始、出荷開始は6月を予定する。
「mazec Web Client」は、iPad標準のモバイルサファリをエンジンとして採用。このため、現在の業務システムはウェブインターフェイスを採用するものが大多数だが、これら業務用のウェブアプリケーションを大きく修正することなく、ウェブメールやグループウェア、業務システムなどの法人用ウェブアプリケーションのフロントエンドとして利用可能だとしている。
手書き入力エンジンはiPad用アプリ「7notes」で採用されているものと同様で、かな漢字を交ぜて入力する「交ぜ書き変換」機能や「かな漢字推測変換」機能を搭載。手書き認識技術は、仏VisionObjects社の認識技術を採用している。対応機種は現在iPadのみとなるが、今後Androidなど対応プラットフォームを拡大する予定だ。
MetaMoJiでは、iPad用手書き入力アプリをリリース後に、手書き入力を業務システムに使いたいという問い合わせが多くあり、こうした法人需要に応えるために「mazec Web Client」の販売を決めたという。
問い合わせがあり、導入が想定される用途としては、顧客アンケートの入力システム、店舗における顧客データ入力システム、医師と看護婦および患者が利用する病院のデータ入力システムなど、顧客や患者のデータ入力がまず挙げられるという。このほか、外回りの営業担当者のウェブメールおよびグループウェアへの導入や、図書館やセミナーなどキータッチ音が耳障りとなる環境でのシステム用途も想定されている。
なお、MetaMoJiでは同日、iPad用手書き入力アプリ「7notes」のVer.2.0を発表。4月7日より配信を開始する見込み。これに合わせ、同じく4月7日より従来価格1500円を900円に改訂する。ただし、バージョンアップ版のリリースと価格改定は手続きとして連動しないため、これから購入する場合は改訂後の価格900円になっていることを確認して購入してほしいとしている。