日本オラクル、中堅向けERPパッケージにアパレル業界向けのモジュールを追加


 日本オラクル株式会社は、自社の中堅企業向けERPパッケージ「JD Edwards EnterpriseOne」の拡張機能として、アパレル業界向けの生産・流通管理機能モジュール「JD Edwards EnterpriseOne Apparel Management」を10日より提供開始した。

 JD Edwards EnterpriseOne Apparel Managementは、アパレル業界特有のニーズを満たすための機能を、基本パッケージに追加するための拡張モジュール。もともとは、フランスのパートナー企業が開発した拡張機能を、標準モジュールとして製品化したもので、会計モジュールとあわせて導入すれば、企業経営全体の可視化も可能になるという。

 アパレル業界では、グローバル展開が必要とされるほか、消費者ニーズの多様化や流行の短期化を背景に、他業種と比べて、商品の他品種・少量生産と短いライフサイクルへの対応を強く要求されている。

 新モジュールは、こうした背景を踏まえ、サプライチェーンにおいて、業界特有の「スタイル品目」管理のような複雑なアイテム管理を実現。また、受注、購買、生産管理と連携したコレクション管理の機能や、受注管理、生産管理などの機能も備えており、業務の効率化と可視化に貢献するとしている。

 市場想定価格は、10ユーザーで1300万円から。

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(石井 一志)
2011/3/11 12:07