富士通、コンセントごとの消費電力を計測できる「スマートコンセント」


スマートコンセント(FX-5204PS)とゲートウェイ(FX-5250GW)

 富士通コンポーネント株式会社は7日、高分解能小型電力センサーを内蔵し、1W単位で消費電力を検出できる電源タップ「スマートコンセント(FX-5204PS)」を4月に発売する。価格はオープンプライスで、実勢価格は1万円台後半。当面は法人・企業向けに販売し、夏ごろをめどにウェブや店頭での販路を整備していく予定。

 「スマートコンセント」は、4つのコンセントを備え、コンセントごとに1W単位で消費電力を検出できる電源タップ。電力検出に富士通研究所が開発した新しい電力センサーにより、電流と電圧に位相差があっても有効電力の正しい検出が可能となり、検出した値はUSB接続によりPCのソフトで確認できる。

 スマートコンセントの本体サイズは298×82×32mm。電力容量は合計1500Wまで。

 また、4つまでのスマートコンセントを接続できるゲートウェイ(FX-5250GW)も発売。ゲートウェイを利用することで、LAN経由での消費電力測定にも対応する。スケジューラーと連携して利用者の業務と消費電力を関連付けて表示するなど、利用者の省エネに関連付けた行動が期待でき、富士通の一部オフィスで試行したケースでは約15%の消費電力削減に成功したとしている。

 ゲートウェイの価格もオープンプライスで、実勢価格は4万円台後半。本体サイズは125×104×50mm。電源供給がACアダプターとPower over Ethernet(PoE)の2種類の製品が用意される。

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(三柳 英樹)
2011/3/8 06:00