富士通、最新Xeon搭載のx86サーバー8モデルを発表~クラスタ検証施設にも新モデルを配備
富士通株式会社は14日、x86サーバー「PRIMERGY」の2ソケット製品群において、Xeon 5600番台の最新CPUを搭載したモデルを発表した。また、東京・港区の「富士通トラステッド・クラウド・スクエア」内に設置している検証施設「PCクラスタ性能検証センター」に、この最新CPU搭載モデルを配備することも発表している。
Xeon 5600番台の最新CPUが搭載されるのは、ラック型「RX200 S6」「RX300 S6」、タワー型「TX200 S6」「TX300 S6」、ブレードサーバー「BX620 S2」「BX920 S2」「BX922 S2」「BX924 S2」の計8シリーズ。CPU性能が向上したことにより、従来よりも負荷の高い処理をこなせるようになっている。
同時に、サーバー仮想化ソフトをプリインストールする「VMware ESXi4.1インストールタイプ」が、「TX200 S6」「TX300 S6」「BX920 S2」で提供されるほか、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6をサポートした「Linuxサポートバンドルタイプ」が、1~4ソケットサーバーに追加される。
なお「VMware ESXi4.1インストールタイプ」では、サーバー本体に組み込まれた専用のUSB Flashモジュールから、VMware ESXiのプログラムを直接起動して使えるため、導入時のインストール作業をせずに、すぐにVMware環境を利用可能とのことだ。
また「PCクラスタ性能検証センター」に配備されるのは、新CPU搭載モデルのうち「BX920 S2」「BX922 S2」。PCクラスタシステムやCAE(Computer Aided Engineering)では、高い処理性能が要求されるため、高性能CPUの搭載が顧客より強く求められているとのことで、富士通では、高性能を必要とする解析アプリケーションの実行性能をいち早く検証できるよう、最新CPU搭載モデルを即日配備したという。
同センターは2010年7月の開設以後、解析・シミュレーションのアプリケーションを提供するベンダーと共同で、社11アプリケーションの共同検証結果を公開している。今後はさらに、最新CPUを搭載したPCクラスタシステム上の性能検証を行って、検証結果を随時公開する予定。顧客は、こうした性能検証結果を参考にすることで、短期間で効率よく最新のPCクラスタシステムを導入できるとしている。