ドコモ、モバイルワーカー向けの仮想デスクトップサービス
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NTTドコモ(ドコモ)は14日、外出先でもPCやタブレット端末で業務が行える仮想デスクトップサービス「モバイルセキュアデスクトップ」を発表した。17日より提供する。
同サービスは、ドコモのデータセンターに構築されたユーザーのデスクトップ環境を、手元の端末から利用できる月額のクラウド型仮想デスクトップサービス。クライアント端末にデータを保存しないため、情報漏えいリスクを抑えつつ、外出先からの業務を可能にする。
モバイル環境での利用を考慮し、ネットワークが狭帯域の場合も軽快な動作を実現。ログイン時にアカウントとパスワードを入力するだけで自動的にVPN接続し、簡単に利用開始できる操作性を備える。
セキュリティは、ウイルス対策、スパイウェア対策、迷惑メール対策、Webからの脅威対策、フィッシング対策、URLフィルタリング、情報漏えい対策を標準搭載。万が一の端末紛失・盗難時は遠隔から操作をロックできる。
デスクトップサービスで利用可能なアプリケーションは、メモ帳、電卓、ワードパッド、ペイントなどのWindows標準ツール、Internet Explorer 8、SkyPDF Server for XenApp、SkyPDF Viewer、Microsoft Office Standard 2010。ビジネスで必要なツールを最低限そろえている。
このほか、ファイルを会社とデスクトップサービス間で安全に移行できる「ストレージサービス」や、端末ロック、ログ確認、アカウント追加などの申し込みが可能な「管理Web」が提供される。
接続回線は、FOMA、Xi(クロッシィ)など。デスクトップサービス対応端末は、Citrix Online Plug-in、Citrix Receiverが利用可能なPCや同社指定のシンクライアント端末、タブレット端末(GALAXY Tabなど)。ストレージサービス対応端末は、Internet Explorer 8、Firefox 3.6、iモードブラウザ 2.0、WAP 2.0ブラウザ、NetFront Browser 3.3/3.4/3.5を搭載するPC、ケータイ、スマートフォン。
価格は、事務手数料が6300円/アカウント(5月末日までに利用開始したアカウント分は無料)、月額費用は基本プランの「ビジネスプラン」が1万500円/アカウント、1年間以上継続利用が条件の「ビジネスプラン バリュー」が7875円/アカウント、Microsoft Officeが利用できない「エコノミープラン」が8925円/アカウント。いずれも1アカウントからの迅速導入が可能となっている。