りそなグループ、SAS製品でマネーロンダリング対策


 りそなグループが、SASのマネーロンダリング対策ソリューション「SAS Anti-Money Laundering」の採用を決めた。同グループ会社である、りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行の3行で導入する。

 りそな銀行では、マネーロンダリングをはじめとする金融犯罪対策の高度化を目的に、膨大な顧客データ・取引データを活用してリスクを識別し、顧客管理を強化することを課題としていた。

 SAS Anti-Money Launderingは、金融取引をモニタリングしてマネーロンダリングなどの疑わしい取引を発見・報告・防止するためのソリューション。疑わしい取引と思われる条件となる「シナリオ」を基に、既知のマネーロンダリング活動を的確に発見。潜在的なマネーロンダリング活動も示唆することで、このような取引を総合的に発見・報告する。

 欧米・アジア各国での導入経験・ノウハウをベースとしたデータモデルや、サンプルシナリオのロジックがすべてオープンになっている点が特徴で、法規制の変更や行内の態勢変更などにも柔軟に対応するという。

 りそな銀行はSAS Anti-Money Launderingにより、高リスクな取引を自社システムで検知するにあたって、より的確・迅速な分析やロジック作成が可能になるとしている。

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(川島 弘之)
2011/1/28 12:07