NECフィールディング、短期構築が可能なモジュラーデータセンター


 NECフィールディング株式会社は6日、短期間に低コストでデータセンターを設置可能にするモジュラーデータセンターを発売した。

 新製品は、屋外に建築したRC構造の基礎部分上部に標準で6本の19型ラックを収容可能なアルミコンテナ部を設置する拡張型の小型データセンター。設置に必要な基礎工事やコンテナな電源設備、通信設備、空調設備、および消火設備といったファシリティと関連工事を一括して提供するのが特徴。価格は5000万円(税別)。

 アルミコンテナ部は国産で、使用する空調設備は業務用エアコンとしてすでに流通している汎用品を利用。工場でアルミコンテナ部を組み立ててからトレーラーで搬入し、あらかじめ建築した現地の基礎に設置するため、受注後約3カ月という短期間で納品できる。

 またアルミコンテナ部を設置する基礎部分に空調機器を収納することでダクトや側面の設置物を不要とし、設備コストとスペースの削減が可能。アルミコンテナ部の増設も可能で、2台のアルミコンテナ部を連結したタイプもリリースし、高い拡張性を実現する。

 出荷開始は2011年3月末を予定。同社では、今後3年間で20台の出荷を目指す。

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(川島 弘之)
2011/1/6 11:57