NEC、図書館向けの電子書籍貸出システム~堺市立図書館が導入


 日本電気株式会社(NEC)は21日、公共図書館向け総合図書館システム「GPRIME図書館ソリューション」において、電子書籍の検索・予約・貸し出し・返却に対応する新機能を開発し、同日より販売を開始した。

 電子書籍対応は、DNPなどが提供する「電子図書館サービス」を連携させることで実現した。電子図書館サービスは、出版社の書籍コンテンツのデジタル化、使用許諾、配信までを一括提供するもの。図書館は電子コンテンツの収集・著作権に対応できる。

 今回、GPRIME図書館ソリューションと電子図書館サービスを連携させたことで、一般書籍と電子書籍の貸し出しと総合的な管理を実現。先行して堺市立図書館が導入を決めており、同システムを活用した電子書籍の貸し出しサービスを2011年1月8日より開始する。

 利用者が図書館のWebサイトにて借りたい本のタイトルを検索すると、一般書籍と電子書籍の両方が表示される。電子書籍を借りる場合は、貸し出し予約ボタンをクリックし、図書館のID・パスワードを入力。認証後、電子書籍閲覧ソフトをPCにダウンロードすることで閲覧可能。貸出期間中はいつでも閲覧可能で、返却期限になると自動的に閲覧できなくなる仕組みなので、返却の手間も大きく削減される。

 NECは、相次いで発表される電子書籍端末や電子書籍配信サービスに併せて拡販に努める。電子書籍対応機能の価格は120万円(税別)で、今後3年間で約50団体への提供を目指す。

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