日立、データセンター・コンテンツ配信事業者向けブレードサーバーを強化

SSDとWindows Server 2008を新たに採用


HA8000-bd/BD10

 株式会社日立製作所(日立)は2日、データセンター/コンテンツ配信事業者向けのエントリーブレードサーバーシステム「HA8000-bd/BD10」を強化すると発表した。SSDの搭載を可能にするほか、新たにWindows Server 2008をサポートしている。販売は12月3日より開始する予定。

 HA8000-bd/BD10は、データセンター/コンテンツ配信事業者を主な対象とした、エントリークラスのブレードサーバー。42Uラックであれば、最大320台搭載可能な高密度を実現している。

 今回は、そのサーバーブレードの内蔵ドライブとして、高速なデータアクセスを可能にするSSDを搭載可能とし、SATA HDD搭載時と比べて最大約2.5倍のデータアクセス性能を実現した。これによってコンテンツ配信事業者は、大容量データを伴う配信を、より高速に行えるようになるという。

 また、従来のLinuxに加えて、Windows Server 2008をサポートしたことで、Web配信や検索エンジンなど、Windows基盤のシステム環境の構築が可能になったほか、顧客管理、メール、グループウェアなど、Windowsをベースとしたホスティングサービス基盤の提供も行えるようになったとのこと。

 さらにWindows Server 2008の採用により、Windowsベースのシステムである日立のシンクライアントソリューション「セキュアクライアントソリューション」での利用にも対応。最大600ユーザーを5Uのベースユニット1台に集約できる、高密度なクライアント統合システムも構築可能とした。

 SSDを搭載した新サーバーブレードの価格は、32万250円から。一方、Windows環境のプリインストールモデルは27万900円からとなっている。

関連情報
(石井 一志)
2010/12/2 11:36