東工大がジュニパーのスイッチ/ルータを採用、Junosによる運用面などを評価
ジュニパーネットワークス株式会社(以下、ジュニパー)とネットワンシステムズ株式会社(以下、ネットワン)は18日、東工大の学術国際情報センターが運用するキャンパスネットワークの刷新において、ジュニパーのスイッチ「EXシリーズ」とイーサネットサービスルータ「MXシリーズ」、およびその仮想化技術が採用されたと発表した。
東京工業大学は、学部生、大学院生、教職員、研究者を含む約1万3000人が在籍し、大岡山、すずかけ台、田町の3つのキャンパスで活動している。従来の設備では、1Gbps対応の基幹スイッチおよび拠点スイッチ、建物スイッチといった3階層でネットワークが構成され、管理機器数の増加に伴う運用管理の複雑化が、運用上の大きな問題点になっていた。。加えて、これらの設備は導入から8年以上経過し、機器の老朽化・採用していたネットワーク技術の陳腐化も問題になっていた。
今回、ジュニパーの機器が採用された新ネットワーク(通称:Titanet3)では、3階層だった構成を、基幹スイッチと建物スイッチによる2階層に簡素化した上で、キャンパス内をカバーする光ファイバー網を新設。基幹スイッチにフルワイヤレートを実現する「EX8200」を、建物スイッチにバーチャルシャーシ機能を有する「EX4200」を、対外接続ルータに「MX480」をそれぞれ導入し、4月から本格稼働を開始している。
イーサネットスイッチの選定で基準とされたのは、10Gbps対応による高速・高帯域化や冗長性、運用管理の効率化といった点で、さらに、長期的かつ最先端なネットワーク運用に柔軟に対応できると判断し、ジュニパーの各製品を選定したとのこと。管理面については、EXシリーズのバーチャルシャーシ機能や、Junos OSを用いた統一的な運用管理が可能な点などが評価されている。
なお、今回のシステム基盤構築に際しては、ネットワンが、提案から導入、構築支援、保守までを担当している。