NEC、省電力性や処理性能を向上させたNAS「iStorage NS500Ra」
iStorage NS500Ra |
日本電気株式会社(NEC)は22日、NAS製品「iStorage NSシリーズ」のラインアップに、ラック型の「iStorage NS500Ra」を追加すると発表した。性能の向上と消費電力の削減が行われており、10月26日より出荷を開始する。
iStorage NS500Rは、Windows Storage Server 2008を搭載し、中堅・中小企業を主な対象としたNAS製品。最新CPUのXeon E5620(2.40GHz)と、最大32GBのメモリを搭載するほか、6Gbps SASに対応したRAIDコントローラを採用し、ファイルサーバーとしての処理性能を従来比で約70%向上させているという。
用途としては、オフィスのファイルサーバー、あるいはバックアップを想定しており、2TB SATA HDDを採用した「12TB搭載モデル」では、標準容量を従来の2倍となる12TBに強化している。また、「ディスク拡張モデル」では、SAS HDDを最大12台、6TBまでの容量を搭載できるのみならず、テープドライブを内蔵。SSDの搭載も可能になっている。
加えて、AC/DC変換効率92%以上の80 PLUS GOLD認証取得電源の搭載、省電力タイプのメモリ採用、設計の最適化などにより、従来比で待機時最大約36%、動作時最大約28%の省電力化を実現している。
価格は、12TB搭載モデルが99万8000円(税別)から、ディスク拡張モデルが64万8000円(同)から。
なお、両モデルとも、NECのSAN製品「iStorage Dシリーズ」との接続も可能。HAクラスタリングソフト「CLUSTERPRO X」との組み合わせによって、より高性能・高信頼性・大容量を重視した企業でも利用できるとしている。