米Symantecが新たな暗号化製品群、PGP/GuardianEdgeの技術を統合


 米Symantecは5日、スペインで開催中のSymantec Vision 2010にて、新しい暗号化製品群を発表した。

 新製品群には、ディスク全体を暗号化する「PGP Whole Disk Encryption」、エンドポイントを暗号化する「Symantec Endpoint Encryption」の新版などが含まれる。

 PGP Whole Disk Encryptionでは、「Intel Anti-Theft Technology」に対応。同技術は、Core i3/i5/i7 vProプロセッサを搭載したPCで利用可能なハードウェアベースの資産保護技術で、PCの盗難・紛失時にリモートから機能を停止できる。さらにPGP Universal Serverで管理されたノートPCであれば、紛失・盗難時に管理者が「ポイズンピル(毒薬)」を送信、機能を停止し、後で回収できた際に再び機能を回復させられるという。

 また、PGP Whole Disk Encryptionでは、Core i5/i7で利用可能な「Intel AES-NIテクノロジー」にも対応。AES-NIの命令セットは、暗号化処理を高速化するよう設計されており、1台のノートPCを暗号化する時間を最大40%短縮できるという。

 一方、Symantec Endpoint Encryptionでは、情報漏えい防止製品「Symantec DLP」機能を統合。「Symantec Endpoint Encryption Removable Storage Edition」によって、どの情報が外付けストレージにコピーできるか、暗号化をどのように行うかなど、情報の内容に応じた制御が可能になる。

 また、買収したPGPとGuardianEdgeへのコミットメントとして、Mac OS Xに対応した「Symantec Endpoint Encryption Full Disk Edition」新版も投入する予定。すでにリリース済みのPGP Whole Disk Encryption Macバージョンに加えて利用できるという。

 これらにより、Symantecのエンドポイント暗号化ソリューションは、エンドポイントからサーバー、Windows/Mac OS X/Red Hat Linux/Windows Mobile/BlackBerryなどの広範なプラットフォームで利用できるとしている。

 いずれも2011年冬に発売する予定。

関連情報