NEC、学校向け教育クラウドサービス「Nao Webサービス」
日本電気株式会社(以下、NEC)は4日、学校向け教育クラウドサービス「Nao Webサービス」を発売した。
Nao Webサービスは、「わかる授業」「開かれた学校づくり」を低コストで支援する、デジタル教材配信とブログ作成・運用をセットにしたクラウドサービス。
デジタル教材配信サービスでは、プロジェクタや地デジ対応テレビなど大型表示装置に対応した、NHKの高画質動画コンテンツ500本を教材として提供。教材ごとに教職員のコメント・評価の書き込みが可能で、教職員の属性情報に関連したコンテンツをオススメする機能も備える。
付加されたコメント・評価は、全教職員で共有が可能。各教育委員会に限定せず、全国の教職員間で情報を共有することで、教材の有効活用を促進するという。
今後、教材会社などが提供するデジタル教材もオプションとして提供する予定。また、研究所や大学、企業が所有する貴重な動画や写真、教育委員会が所有する指導案など、学校で利活用できるコンテンツを集め、無償で提供することも予定している。
一方のブログサービスは、ワープロ感覚で学校行事や毎日の給食などを簡単にWebに公開できる。携帯電話からの投稿にも対応するため、遠足や修学旅行、スポーツ大会の遠征先などからも更新が可能。
これらのサービスをクラウド型で提供することで高いセキュリティが確保され、導入・運用コストも5年間で約70%削減できるとしている。
すでに大阪府泉南市教育委員会で、Nao Webサービスと緊急メール配信サービス、東京書籍株式会社のデジタル教材(ドリル教材やデジタル掛図など)が採用されている。各学校ではこれらのサービスをOne IDで利用できるという。
NECは、Nao Webサービスのモニター募集などキャンペーンを展開し、今後5年間で3000機関への販売をめざす。