クラウドサービス「IIJ GIO」で“手間要らず”のWAFサービス提供
株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は16日、クラウドサービス「IIJ GIO」において、Webアプリファイアウォール(WAF)サービスを発表した。10月1日より提供する。
WAFは、アプリケーションレベルで通信を管理・把握し、外部からの不正侵入や改ざんを防御する技術。従来、その導入には、ネットワークへの構成変更や導入後のチューニングといった運用負荷や、高額なハードウェアへの投資、日本語対応不足などが課題とされていた。
新サービスでは、IIJ GIOにおいてWAFをスモールスタートさせることが可能で、導入と運用に必要なものをすべてパッケージ化して提供することで、上記の課題を克服している。
具体的には、WAFの機能や運用監視をクラウド基盤から提供。アプリケーションセキュリティの専門エンジニアが通信ログを確認し、チューニングなどをすべて実施する。20Mbpsの最小構成(WAF1台のシングル構成)から、トラフィックの増加に応じて適宜グレードアップできる拡張性を持ち、顧客の現状に合わせた構成をいつでも利用できる。
さらに、セキュアスカイテクノロジーとの技術協力により、日本人エンジニアが開発したWAFエンジンを採用することで、マルチバイト文字などの日本固有の問題に対応。Gumblar(ガンブラー)対策にも対応する予定で、ガンブラーによるサイト改ざんを検知し無害化する機能や、Webサーバーがガンブラーに感染した場合も、Webサーバーからの通信に含まれる悪意あるJavaスクリプトを無害化し、閲覧者への再感染を防ぐ機能を近日提供予定としている。
価格は、シングル構成版の初期費用が16万円。月額費用は20Mbpsが18万円、60Mbpsが28万円、100Mbpsが36万円。デュアル構成版の初期費用が25万円。月額費用は20Mbpsが25万円、60Mbpsが40万円、100Mbpsが53万円。このほか、Webアプリケーション脆弱性検査サービスも提供。価格が32万円。