F5ジャパン、セキュリティ機能などを強化したSSL-VPN新版-仮想アプライアンス版も提供
F5ネットワークスジャパン株式会社(F5ジャパン)は22日、SSL-VPN製品の新版「FirePass 7.0」を発表した。機能強化に加えて、新たに仮想アプライアンス形態での提供も開始される。
FirePassは、Webブラウザによるクライアントレス接続をはじめ、柔軟な接続形態を提供するSSL-VPN製品。従来はハードウェア、ソフトウェアが一体となったアプライアンスサーバー形態で提供されていたが、今回より、仮想アプライアンス「FirePass Virtual Edition」がラインアップに追加された。
仮想アプライアンス版では、従来提供されてきた機能がすべて提供されるため、拡張性と柔軟性を兼ね備えたリモートアクセス環境を構築できるという。また大規模なリモートアクセス環境が必要な際には、「BIG-IP Local Traffic Manager Virtual Edition」との併用により、拡張性の高いリモートアクセス環境を実現するとしている。仮想アプライアンス版の価格は16万円(税別)から。
このほか、SSL-VPNの機能面では、Windows 7やInternet Explorer 8.0、Mac OS X 10.6など最新環境をサポートしたほか、iPhoneなどでのモバイル端末に対応。エンドポイントセキュリティ機能でも、Mac OS、Linux環境に対応した最新のウイルス対策/ファイアウォールソフトウェア検知機能が提供される。加えて、Windows 7などの64ビットOSに対応した仮想デスクトップ機能「Protected Workspace」などによって、データ損失のリスクを低減できるとのこと。
さらにデスクトップ仮想化環境への対応も行われ、VMware仮想化ツールのユーザーは、同じ管理ツールで仮想デスクトップインフラにおけるSSL-VPN機能を管理可能。また、Citrix XenAppへのアクセスも強化され、エンドポイント検査の結果に基づいてXenApp ServerおよびPresentation ServerにSmart Accessフィルタを送信できることから、エンドポイントのセキュリティレベルに合わせたアクセスコントロールを実現するとしている。