オープンソース統合運用管理ソフト「Hinemos」を利用したITIL対応版運用管理ソリューション


 株式会社NTTデータは12日、自社のオープンソース統合運用管理ソフト「Hinemos」を用いて、ITIL対応の運用管理ソリューションを開発したと発表した。株式会社エス・エム・エス・データテック(SMSデータテック)との協力で実現したもので、同社の運用業務支援製品「SDTサービス・マネージャー」とHinemosを連携させている。

 従来、Hinemosを運用管理システムとして使用した場合には、監視対象システム上で各種障害が起こった場合、事象の登録・管理・調査・レポートなどの作業に取り組むために、「Hinemos」とは別の仕組みを用意する必要があった。

 今回開発されたソリューションでは、インシデント管理や構成管理といった機能を備え、ITILに準拠した運用管理業務を支援する「SDTサービス・マネージャー」とHinemosとを組み合わせことで、Hinemosで行うシステム監視やジョブ管理において、ITILに準拠した運用が行えるようにした。

 これによって、Hinemosで検出されたイベントが、「SDTサービス・マネージャー」でインシデント情報として管理できるようになる。また、「SDTサービス・マネージャー」の構成管理情報として、例えば、障害が発生した時に影響があるシステム要素(サーバーやソフトなど)の把握や、調査の必要がある対象の事前認識が可能になるとのこと。

 なおこのソリューション提供にあたって、NTTデータとSMSデータテックはHinemosソリューションパートナー契約を締結。SMSデータテックが販売を行い、NTTデータはこれに対して技術サポートを実施する体制で、ソリューションを提供する。

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(石井 一志)
2010/7/12 17:26