日本HP、インターネット上のアプリケーション利用に特化したクラウド専用端末「t5740wi」
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は7月8日、クラウド・コンピューティング専用クライアント端末「HP t5740wi Internet Appliance(以下、t5740wi)」と、ノートPC型シンクライアント端末「HP 4320t Mobile Thin Client(以下4320t)」を発表した。価格はそれぞれ4万8300円、7万9800円で、いずれも同日に発売する。
HP t5740wi Internet Appliance | HP 4320t Mobile Thin Client |
t5740wiは、従来モデル「t5730wi」の後継となる製品で、シンクライアント端末「t5740」のハードウェアをベースに、インターネット上のアプリケーション用に最適化している。
具体的には、t5740が搭載するCitrix ICA、VMware View Client、RGS(Remote Graphics Software)などの画面転送プロトコルを省く一方、Sun Java 6.14、Adobe Flash 10、.NET Framework 2.0など、インターネット上のアプリケーションを利用するために必要なコンポーネントが追加されている。
セキュリティ機能としては、無許可のデータ書き換えを防止するEWS(Enhanced Write Filter)、ファイル単位で書き換えの可否を設定できるFBWF(File-Based Write Filter)などを搭載。空きメモリスロットとSSDスロットに、それぞれメモリとストレージを追加できるほか、PCI Express x4/PCI拡張モジュールに拡張カードも装着可能で、拡張性も確保されている。
プリインストールOSは、多くのローカルアプリケーションも使用できるWindows Embedded 2009を採用。CPUにAtom N280(1.66GHz)を作用し、省電力ながら、滑らかな動画再生を可能にした。
一方の4320tは、1366×768ドット表示可能な13.3型ワイド液晶を搭載する、ノートPC型シンクライアント。フルサイズの防滴キーボードとIEEE 802.11a/b/g/n対応の無線LAN機能を搭載し、セキュアで信頼性の高いモバイルシンクライアント環境を提供できるという。
また、Citrix XenApp 11、VMware View 4.0など最新モジュールがプリインストールされ、クライアント仮想化ソリューションの端末としても利用可能だ。重量は約1.93kg。