クラウドと従来インフラを使い分けるEC構築サービス「ERS.クラウド」


 株式会社アイブイピー(IVP)は5日、クラウドと従来インフラのハイブリッド型ECサイト構築サービス「ERS.クラウド」の提供を開始した。

 ERS.クラウドは、ECサイト構築ソリューション。特徴は、キャンペーン時に負荷が大きい部分はクラウド、セキュリティを確保するページやデータベースは従来インフラと、サイトの構築環境をうまく使い分ける点。

 「トップページ」「キャンペーン」「商品検索/結果」「商品詳細」「カート」などのページは、パブリッククラウド(Google App Engineやニフティクラウド)を利用することで、キャンペーン実施時など高トラフィックが予想される短期間のみインフラ増設に対応する。

 増設/解約(インフラの縮尺)は、月額予算を設定すれば分単位で自動制御でき、Google App Engineを利用すれば全自動化することも可能。従来のように、MAX時を想定したインフラ設計が不要となる。

 一方、「ユーザー登録」「ライセンス確認」「個人情報入力」「マイページ」といった、個人情報が絡みセキュリティが必要な部分(HTTPSページ)は「アプリケーション」「データベース」を問わず、すべてIVPサーバーで独自保持し、セキュリティを確保する。

 このほか、主要24通貨に対応する決済システム「PayPal」も標準搭載。国内利用はもちろん、多言語展開時にも決済がスムーズに進み、事業のグローバル化も容易とのこと。

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(川島 弘之)
2010/7/6 06:00