NTTデータ、分散処理基盤ソフト「Hadoop」の構築・運用ソリューション
大量データや大規模分散処理のイメージ |
株式会社NTTデータは1日、「BizXaaS(ビズエクサース)」の「クラウド構築サービス」の新ラインアップとして、「Hadoop構築・運用ソリューション」の提供を開始した。
Hadoopは、オープンソースの分散処理基盤ソフト。大規模データを多数のサーバーに分散して蓄積するとともに、並列処理により高速なデータ処理を実現する。
NTTデータは、これまでに数十台~数千台のサーバーで構成したHadoopシステムを提供してきた。そこで培った構築・運用の技術力を新しいビジネスを生み出すためのコンサルティングとともに提供するのが、新ソリューションの概要だ。
HadoopとIAサーバーを活用することで、従来よりも低コストで分散処理システムを構築。サーバー台数を増やすことで、需要に応じた設備拡張が可能な柔軟性を実現する。同システムでは、従来のRDBMSで扱ってきた定型データだけでなく、個々にフォーマットが変動するような準定型データも格納・処理が可能。さまざまなデータソースから集まってくるログデータをそのまま格納しておき処理時にデータの意味づけを行う処理や、ワンタイムでマーケティング分析するようなアドホックな処理にも最適という。
また、Hadoopの耐障害性の仕組みに、NTTデータが開発した冗長化機構を組み合わせることで、業務システムや社会基盤にも耐える信頼性を実現する。ハードウェア故障時の復旧を自動化するなど、人手のかかる作業や判断を最小限に抑え、運用コストを削減する仕組みも搭載している。
NTTデータでは、これまで「クラウド構築サービス」にて、仮想化技術を活用したサーバー集約によるプライベートクラウド環境を提供してきたが、新ソリューションによりスケーラビリティを追求したクラウド環境も提供することで、プライベートクラウドの活用シーンを拡大していく考え。