ファルコンストア、重複排除機能を備えたバックアップ向けネットワークストレージ


FalconStor FDSアプライアンス

 ファルコンストア・ジャパン株式会社(ファルコンストア)は6月30日、LANベースの重複排除製品「FalconStor FDS(File Interface Deduplication System)」を発表した。アプライアンスサーバーとソフトウェアの両形態で提供する。

 FalconStor FDSは、バックアップ環境において、LANベースの重複排除機能を提供する製品。大手ベンダーにOEM供給してきた仮想化テープライブラリソリューション「FalconStor VTL(Virtual Tape Library)」の一部で利用されているデータ重複排除技術を、LANベースのD2Dバックアップ環境へ拡張した。すでに海外市場では、大手ストレージベンダーに連携ソリューションとして採用されている実績があるという。

 単一のCIFS/NFSファイルインターフェイスによって、バックアップデータに対し、ブロックレベルの重複排除機能を提供。バックアップとアプリケーションのアーカイブを格納するストレージの容量を最小限に抑えられ、ディスク容量を最大20倍以上抑制できる。

 また、ディザスタリカバリ(DR)サイト側にユニークなデータだけをコピーするレプリケート機能を備えるので、WANの帯域幅を削減できる点もメリット。レプリケーションはn対1の環境にも対応可能とのこと。

 ラインアップは、アプライアンス形態が中小企業向けの「FalconStor FDS 300シリーズ」、大企業向けの「FalconStor FDS 600シリーズ」で、価格はそれぞれ725万円(税別)から、2450万円(同)から。バックアップ可能な容量は、重複排除率が20対1の場合、FalconStor FDS 300シリーズが80TB~360TB、FalconStor FDS 600シリーズが440TB~1.36PB。

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(石井 一志)
2010/7/1 14:10