米Microsoft、企業向けモバイルプラットフォーム「Windows Embedded Hanheld」発表


 米Microsoftは6月17日(米国時間)、エンタープライズ向けのモバイルプラットフォーム「Windows Embedded Handheld」を発表した。今後「Windows Phone」を中心とした携帯電話と、「Windows Embedded」中心のエンタープライズの2つの製品グループに分ける新しいモバイル戦略も打ち出した。

 Windows Embedded Handheldは、業務アプリケーション利用シナリオを満たすよう設計されており、必要なときに情報にアクセスして行動を起こすことで生産性を改善できるという。

 2010年中に発表する最初のバージョンは、「Windows Mobile 6.5」をベースに管理とセキュリティを強化したものになる。「Visual Studio 2008」や「Windows Forms」などのツールを開発ツールをサポートし、既存の投資を保護する。

 さらに2011年後半に発表予定の次期版では「Windows 7」技術(Windows Embedded Compact 7)をもととしたプラットフォームとなり、リッチ・ユーザーインターフェイス、自然入力技術などの特徴も加わる予定。開発ツールは「Visual Studio 2010」「Silverlight」「XNA」をベースとし、わかりやすいマイグレーションパスを提供するとしている。

 Microsoftは2010年2月にモバイルOS「Windows Phone 7」を発表している。Windows Embedded Hanheldの発表によって、モバイル分野では今後、あらゆるエンドユーザーをターゲットとしたモバイルフォン(MCB)と、エンタープライズハンドヘルドデバイス(WEB)の2つの製品グループ体制となる。

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(Infostand)
2010/6/21 10:15