米SonicWALL、アプリケーション分析・制御能力を備えたハイエンドUTMアプライアンス

メールセキュリティ製品も拡充、仮想アプライアンスなどを提供


 米SonicWALL 日本支社は6月9日、UTMアプライアンスのラインアップに、エンタープライズ向けの最上位機種「SonicWALL E-Class Network Security Appliance E8500」(NSA E8500)と、SMB向けの上位機種「SonicWALL E-Class Network Security Appliance 2400MX」(NSA 2400MX)を追加すると発表した。

NSA E8500(中央)NSA 2400MX

 NSA E8500は、ファイル再構築なしにディープパケット検査を行う「Reassembly Free DPI(RFDPI)」エンジンを中核に、従来製品同様のUTM機能や、2800種類以上のアプリケーションの分析と制御を実行できる「Application Intelligence/Control」機能を搭載。また、SSL暗号化トラフィックのDPIにも対応するほか、インラインのセキュリティデバイスとしても、リモートアクセス機能を備えた企業ネットワークのゲートウェイとしても導入することができる。

 スループットの最大性能は、ファイアウォールが8.0Gbps、IPSが3.5Gbps、ゲートウェイアンチウイルスが2.3Gbps、フルUTM機能利用時が2.0Gbps。IPsec VPN(3DES/AES)が4.0Gbpsとなっている。出荷開始は2010年夏以降の予定。

 一方のNSA 2400MXは、既存製品「NSA 2400」のインターフェイス数を増加させたもの。100BASE-TX/10BASE-T×16ポート、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×10ポートを搭載し、より柔軟性が増している。

 スループット性能はMSA 2400とほぼ同じで、ファイアウォールが775Mbps、IPSが275Mbps、ゲートウェイアンチウイルスが160Mbps、フルUTM機能利用時が150Mbps。IPsec VPN(3DES/AES)が300Mbpsとなっている。出荷開始は、2010年第3四半期の予定。

 また今回は同時に、メールセキュリティ製品のラインアップも強化されている。大規模向けの「SonicWALL E-Class Email Security Appliance 8300」と、中小規模向けの「SonicWALL Email Security Appliance 4300/3300」の3つのハードウェアアプライアンスを新たに発表。加えて、仮想アプライアンス「SonicWALL Email Security Virtual Appliance」を発表し、仮想マシンでの製品提供を開始した。

 なお、これらの製品は、6月9日から11日まで、幕張メッセで展示会が開催されている「Interop Tokyo 2010」に出展されている。

関連情報