フォーティネット、ファイアウォール性能を最大120Gbpsまで拡張できるUTMアプライアンス
FortiGate-3950シリーズの1つ「FortiGate-3951B」 |
フォーティネットジャパン株式会社(以下、フォーティネット)は9日、最大120Gbpsのファイアウォール性能を提供できるハイエンドのUTMアプライアンス「FortiGate-3950シリーズ」2製品を発表した。
FortiGate-3950シリーズは、超高速処理性能を持つ、ハイエンドのシャーシ型アプライアンス。高い性能と拡張性を実現する新ファームファクタ「Fortinet Mezzanine Card(FMC)」を使用した初のセキュリティアプライアンスで、モジュールを必要に応じて1つずつ1つずつ追加することが可能なため、柔軟に性能を拡張していける特徴を持つ。
モジュールとしては、FMC-XD2アクセラレーションインターフェイスモジュール、FMC-XG2セキュリティプロセッシングモジュールなどが用意される。前者は、ファイアウォールとIPsec VPNの性能を高速化するもの、後者はIPS(侵入防止システム)の性能を高速化するもので、いずれもデュアル10Gigabit Ethernet(GbE)インターフェイスを備えている。
筐体は、5つのFMCスロットを備える「FortiGate-3950B」と、4つのFMCスロットを備える「FortiGate-3951B」がラインアップされた。
FortiGate-3950Bは、FMCの搭載によって、ファイアウォールスループットを最大120Gbpsまで、あるいはIPS性能を10Gbps以上に拡張可能。高速データセンターやネットワークゲートウェイなど、サービスプロバイダの中でも厳しい要件が求められる環境に対応できるという。
もう1つのFortiGate-3951Bも、ファイアウォールスループットを最大100Gbpsまで、あるいはIPS性能を10Gbps以上に拡張可能。またこちらは、アプライアンスにSSDストレージを内蔵でき、将来的なソフトウェアの拡張にも対応するようになっている。
ネットワークインターフェイスは両製品とも、ハードウェアで高速化された10GbE(SFP+)インターフェイス×2、ハードウェアで高速化されたGbE(SFP)インターフェイス×2、非高速化1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×2を標準で備え、FMCの搭載によって拡張することもできる。アンチウイルススループットは両者とも最大1.5Gbps。
出荷は、FortiGate-3950B、FortiGate-3951B、FMC-XD2が7月、FMC-XG2が2010年第3四半期を予定。なおフォーティネットでは、6月9日から11日まで、幕張メッセで展示会が開催されている「Interop Tokyo 2010」において、この製品を展示している。