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アライドテレシスとイードクトルが医療向け連携ソリューション提供

なりすましを排除したセキュアなネットワークを実現

 アライドテレシス株式会社と株式会社イードクトルは15日、アライドテレシスのSDN/アプリケーション連携ソリューション「SES(Secure Enterprise SDN)」と、イードクトルの医療機関向け認証ソリューション「Taikoban」の連携ソリューションを提供開始したと発表した。

 イードクトルのTaikobanは、端末利用者の個人認証を行うシステム。「いつ」「だれが」「どの端末を」利用したかという情報を収集するとともに、Windowsログオンと同等のセキュアな環境を提供するという。また、二要素認証に対応するほか、ローカルPCと仮想環境にまたがったシングルサインオン(SSO)も実現可能とした。

 一方、アライドテレシスのSESは、SDN技術をエンタープライズ市場に適応させ、企業向けアプリケーションとネットワークを連携/連動させることにより、ネットワーク運用管理にかかる工数/コストの削減、およびセキュリティの強化を実現するソリューション。

 今回の連携ソリューションでは、まず、Taikobanの管理下にあるデバイス情報をもとに、SESがネットワークのアクセス制御情報を自動設定できるようにする。具体的には、Taikobanの管理対象端末のみ情報系、または医療ネットワークへのアクセスを許可し、管理対象外の端末に対してはネットワークへアクセスさせない、といったことを自動設定可能になるとのこと。両社では、こうした自動化により運用効率の向上が図れるとした。

 またSESでは、ログオンユーザーに対してアクセス権のあるVLANを動的に割り当てられるが、Taikobanが持つ、ICカードや生体情報を用いた二要素認証とこの機能を連携させ、Windows端末へログオンしたユーザーを特定した上でVLANを切り替えられるようにする。

 両社では、これにより、本人を確実に特定した上でネットワークへのアクセス権を与えられるようになるため、なりすましを排除したセキュアなネットワークを実現し、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン(第5版)、技術的安全対策 (1)利用者の識別及び認証、(2)情報の区分管理とアクセス権限の管理」を満たしたソリューションが提供できるとしている。