NTTデータ、行動データを活用したリアルタイムマーケティングソリューションを提供

　株式会社NTTデータは、トレジャーデータ株式会社のデータ統合ソリューション「TREASURE CDP」と、株式会社unerryのオフライン行動プラットフォーム「Beacon Bank」を採用し、行動データを活用したリアルタイムマーケティングソリューションを10月1日から提供する。

　NTTデータでは、これまでの自社データを中心としたマーケティング分析では、顧客に対する理解は自社のスコープを超えることができず、顧客の興味・関心を広範囲に捉えてタイムリーにオファリングを行いたいという要望に応えることができていなかったと説明。

　新たに提供するソリューションでは、TREASURE CDPに収集するウェブアクセスログなどの各種ログと、Beacon Bankが保有する実世界での位置情報ログをマーケティングに取り込むことで、自社サイト以外での顧客の行動をオンライン、実世界の両面から知ることができるようになる。

　さらに、NTTデータのリアルタイムソリューションを繋ぐことで、顧客が興味を持ったタイミングを逃さず、アプローチすることが可能になり、顧客の興味・関心を即座に収集し、的確に捉えたオファリングを実現することで、マーケティング効果を最大化するとしている。

　たとえば、顧客が訪問したロケーションやウェブサイトの情報をマーケティングの条件に組み込むことで、特定のロケーションにいる顧客に対してタイムリーにオファリングを行うことが可能になり、取得された顧客の行動データを分析することで、適切なオファリングのタイミングを探ることも可能となる。

　NTTデータでは、今後はSNSで収集された興味データの連携を視野に入れ、顧客理解のさらなる深化に繋げることを検討するとともに、データの分析精度向上や活用領域の拡大にも力を入れていくと説明。AIやIoTに関するサービスのさらなる拡充と価値創出を行い、2020年までにAIおよびIoT領域において、売り上げを500億円規模に拡大することを目指すとしている。