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クラウドメール誤送信対策「SPC Mailエスティー」、相手先までの経路を暗号化する「TLS対応オプション」をリリース

 株式会社ソースポッドは13日、クラウドメール誤送信対策「SPC Mailエスティー」について、相手先に届くまでの経路を暗号化する「TLS対応オプション」をリリースした。

 SPC Mailエスティーは、メール誤送信対策やポリシー制御、フィルタリングなど、メールセキュリティに関する必要な機能を選択・組み合わせて利用できるサービス。1ユーザーあたり月額100円(税別)から、メール誤送信対策を導入できる。

 ソースポッドでは、従来、送信メールに対する盗み見や誤送信対策の一環として、メールもしくは添付ファイルの自動暗号化を利用する顧客が多く、SPC Mailエスティーにおいてもメール暗号化機能が最も多く利用されていると説明。

 その一方で、2016年頃から金融機関や製造業、コンサルティング会社など、セキュリティに厳しい企業から、「グループ会社に送信するメールは、受信者が閲覧時に手間のかかる暗号化は適用せずに平文で送信したいが、相手先に届くまでの間はTLSで経路を暗号化することで、平文メールであっても経路上の盗み見を防止したい」といった要望を受けるケースが増えていたという。

 当初、SPC Mailエスティーでは個別に環境を用意していたが、依頼を受けるケースが急増してきたことから、TLS対応オプションを正式メニューとして提供できるようにした。

 メニューとしては、TLSで経路暗号化連携する宛先ドメイン数が限定される「通常プラン」と、宛先ドメイン数に制限のない「無制限プラン」の2種類を用意する。

 TLS対応オプションを利用することで、社外アドレス宛には、添付ファイルを自動パスワードZip化して送信し、グループ会社アドレスには、メール自体には暗号化は適用しない(平文)が、相手先までの経路を暗号化して送信することが可能になる。

 また、暗号化した添付ファイルのパスワードを通知するメールを経路暗号化により盗み見を防止することや、パスワードZIPを受信できない宛先には平文送信で経路暗号化を行うといった対応が可能で、SMTP接続時にTLSに対応していないと受付されない環境にも対応できるとしている。