ニュース

NTTPC、Office 365にメール誤送信対策機能を付加しパートナー向けに卸提供

販売パートナーのサービス提供プロセスをサポートするシステムも

 株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)は1日、Office 365のメールセキュリティ機能を強化したサービス「Office 365 with Mail Luck!」の卸提供を、同日より開始すると発表した。

 Office 365 with Mail Luck!は、Office 365の標準サービスに加えて、メール添付ファイルの誤送信対策機能を付加して提供するもの。この機能は、NTTPCの法人向けメールセキュリティサービス「Mail Luck!」で提供されており、累計35万ユーザー以上での利用実績があるという。

 Office 365にて送信したメールにファイルを添付した場合、そのファイルを自動的に分離し、クラウド上へ保管。宛先には、メール本文と添付ファイルダウンロード用のURLを送信するとともに、別メールでパスワードも送信する。

 このように、添付ファイルは直接送信されずクラウド上に保管されるので、誤った宛先に添付ファイルを送ろうとしてしまった場合でも、ダウンロードされる前にファイルを削除すれば、意図しない相手に添付ファイルを見られるといった自体を防止できる。またダウンロードされてしまった後であっても、ダウンロードした人を特定可能なため、情報漏えいリスクを軽減することができるとした。

 パートナー向け提供価格(税別)は、1IDあたり月額670円(税別、Office 365 Business Essentialsの卸価格)。

 なお今後は、Office 365導入時に課題となる社外からのアクセス制限や多要素認証機能、モバイル端末紛失時の情報漏えい対策なども提供していく予定。

販売パートナー向けの支援システムを提供

 また今回は、Office 365 with Mail Luck!を販売、もしくは自社サービスと組み合わせて提供するパートナーに対し、サービスの開通、契約変更、料金計算などの提供プロセスを支援するため、「Office 365販売支援システム」を提供する。

 Office 365 with Mail Luck!の指定日での開通、無料期間/最低利用期間などを考慮した料金計算など、サービス提供特有のプロセスを自動化し、これからビジネスを展開するパートナーの早期参入を支援するとともに、サービス提供開始後の運用負担を軽減するとしている。

 あわせて、パートナー専用ポータル機能に関するAPIも提供。すでに存在する自社システムと販売支援システムを連携することで、既存のビジネスプロセスにサービスを組み込んだり、自社サービスと組み合わせてエンドユーザーに提供したり、といったことが可能になるとのこと。

 さらには、エンドユーザー向け専用ポータルをパートナーごとに用意し、エンドユーザーがポータルを通じてサービスの購入や契約変更、ライセンス利用状況の確認などを自ら行えるようにする。エンドユーザーからのよくある質問には、チャットボットによる自動回答機能が提供されるので、パートナーはエンドユーザー向けのサポート業務負担を大幅に軽減可能とのことだ。

 2018年1月には、エンドユーザーからの毎月の料金回収手段として、クレジットカード決済や口座振替への対応を予定している。

 Office 365販売支援システムの価格は6万円(税別)で、Office 365 with Mail Luck!の利用が必須。