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ベリサーブのテスト設計支援ツール「TESTRUCTURE」、テスト設計における品質のバラつきを抑制可能

 株式会社ベリサーブは1日、ソフトウェアのテスト設計支援ツール「TESTRUCTURE(テストラクチャー)」を、同日より提供開始すると発表した。

 TESTRUCTUREは、証跡や関連性といったトレーサビリティを確保しながら、テスト設計作業を支援するツール。従来はテスト設計者個人の経験やノウハウに依存し、ブラックボックス化するところが大きかったというが、テスト設計時の作業プロセスや中間成果物のフレームがあらかじめ提供されているので、プロセスの可視化やレビューが容易になり、汎用的に利用される機能やテスト観点を、ノウハウとして目に見える形で蓄積できるとした。

 エンジニアがテストベースの記述を読んで分析した結果を、テストベース上にタグとして付与することで可視化することが可能。タグ情報は他画面にも自動的に反映される。また、提供されているテンプレートを利用することで、テスト対象の機能とテスト観点を階層的に整理し構造化可能な点も特徴で、整理した結果は他プロジェクトのテンプレートとして再利用できる。もちろん、テンプレートはユーザーが独自に用意することも可能だ。

 テスト項目は、テスト対象の機能に対してテストすべき観点を対応させると、表形式で自動生成される仕組み。テスト項目に対して条件の組み合わせを指定することにより、テストケースも自動生成できる。なお、All-pair法をサポートしており、組み合わせ数の抑制が可能とした。

 加えて、開発仕様書が変更になった際は、新旧の差分を比較し変化点を自動的に抽出し、テスト項目やテストケースなどの該当項目を強調表示できるとのこと。

 対応環境は、Windows 7 Professional、Windows 8.1 Pro、Windows 10 Pro(予定)、対応ブラウザはInternet Explorer 11。ライセンスは、TESTRUCTUREを利用するPC1台ごとに必要となり、原則として4月を起点とする年間ライセンス契約で提供される。1ライセンスの価格は年間24万円(税別)。なお、4月以降の年度の途中で申し込んだ場合は、年間料金を12分割し、利用月分の料金を支払うことになる。

 ベリサーブでは3年間で、ライセンスだけで1億円、またテスト設計後に発生する作業を含めた場合で10億円の売上を見込んでいる。