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アライドテレシス、ネットワーク統合管理などを強化したスイッチ/ルータ製品の新ファームウェアを公開

 アライドテレシス株式会社は25日、ネットワーク統合管理ソリューション「AMF(Allied Telesis Management Framework)」、ならびにスイッチ/ルータ製品のファームウェア「AlliedWare Plus(AW+)」をバージョンアップすると発表した。新版「同 Ver.5.4.7-1.1」のダウンロードサービスを同日より開始している。

 AMFでは、対応する多数のネットワーク機器を一元管理できる仕組みを提供しており、対応機器には、AMFマスター(管理する側)とAMFメンバー(管理される側)が存在する。今回の新ファームウェアでは、AMFによる管理機能をクラウドから提供する「AMF Cloud」において、AMF対応可能メンバー数を300まで拡張した。同機能では、AMF Cloudのホストが。AMFマスターを統括するAMFコントローラー、ホスト内に作成するAMFコンテナがAMFマスターとなり、配下のAMFメンバーを管理する。

 また、AMF制御パケットを暗号化し、よりセキュアにAMFネットワークを構築する「AMF セキュアモード」が追加された。AMFゲストノードによりIoTデバイスなどが接続されたり、「ARシリーズ」などのルータ/UTMを介し、WAN経由でAMF通信する場合に、AMF制御パケットを暗号化し、セキュアなネットワークを構築できるとしている。

 ルータのARシリーズでは、インターネットにアクセスした際の、すべてのセッションの使用されたアプリケーションの情報も含め、アクセスログが取得可能になった。このログを蓄積しておけば、情報漏えいなどの事故が起こった際に確認手段の1つとして利用可能。企業の情報漏えい対策、大学やインターネットカフェなどでの履歴管理として利用できるとした。なお、アプリケーション情報を取得する場合は、アプリケーションコントロールライセンスが必要となる。

 このほか、高速な経路切り替えを可能とする、標準化されたL2リングプロトコルの「ITU-T G.8032 Ethernet Ring Protocol Switching」に対応した。これに伴い、AT-x310シリーズ用のインダストリアルアプリケーションライセンス「AT-x310-FL10」をリリースしている。価格は6万円(税別)で、出荷開始は9月1日。

 なお、AT-x550シリーズで提供されるファームウェア「AW+ Ver.5.4.7-1.3」では、AMFセキュアモードに対応したほか、コントローラーとの接続がなくなった場合、レイヤ2スイッチとして動作を継続するモード(OpenFlow connection interruption)をサポート。複数のAT-x550シリーズを仮想的な1台のスイッチとして構成するVCS(バーチャルシャーシスタック)の対応台数を、従来の2台から4台に拡張している。