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アライドテレシス、ネットワーク管理ソリューション「AMF」を強化
2017年5月23日 09:00
アライドテレシス株式会社は22日、ネットワーク統合管理ソリューション「Allied Telesis Management Framework(AMF)」、ならびにスイッチ製品のファームウェア「AlliedWarePlus(AW+)」をバージョンアップすると発表した。ファームウェアの新版「同 Ver.5.4.7-0.1」は、アライドテレシスのWebサイトよりダウンロード提供を開始する。
AW+ Ver.5.4.7-0.1では、複数の仮想マシン上にAMF Cloudをインストールし、サーバー容量の上限まで無制限にAMFネットワークを拡張できる「AMF Cloudマルチテナントモード」をサポートした。マルチテナントモードでは、60台のAMFマスター(コンテナ)を管理可能なAMFコントローラー1台+AMFマスター60台の構成に対応し、合計1200台のAMFメンバーを管理できる。これにより、多くのユーザーのリモートメンテナンスを容易に実現できるとした。
またAMFアプリケーションプロキシーに対応し、AMF導入済みユーザーの場合、既存のAMFネットワークにSES(Secure Enterprise SDN)セキュリティアプリケーション連携機能を適用することが可能になった。脅威検知アプリケーションからの通知をAMFマスターへ共有し、AMFマスター配下のAMFメンバー機器によって、検知した脅威の通信を遮断できるという。
このほか、光ファイバーの受信光レベルを常時監視し、レベルが低下した際のSNMPトラップの送信や、ポートのシャットダウンなどを行えるアクティブファイバーモニタリング機能が追加された。光ケーブルの異常や盗聴時に起こるレベルの低下を検出できるため、ファイバー通信の安定性とセキュリティ向上に寄与するとしている。なお、この機能はSBx8100シリーズ/SBx908/x930シリーズ/x610シリーズ/x510シリーズ/x310シリーズ/x230シリーズ/DC2552XS/IE200シリーズが対象。
なお今回は同時に、10GBASE-ZRに準拠した新たなSFP+モジュール「AT-SP10ZR80/I」の受注開始も発表されている。シングルモードファイバーを用いて、最大伝送距離80kmに対応できるとのこと。価格は181万2000円(税別)で、受注生産品となる。