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みずほ銀行と日本IBM、コグニティブ技術によるリスク管理の高度化に向けた検証を実施

 株式会社みずほ銀行と日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は24日、テロ資金などへの対策として、コグニティブ技術を活用した、リスク管理の高度化・効率化に向けた業務の検証を開始したと発表した。

 現在、各国の政府機関では、テロ資金などへの対策として金融機関への規制強化を進めている。両社ではこうした状況に対応するため、IBM Watsonのコグニティブ機能を使用する金融機関向けクラウドサービス「IBM Financial Crimes Due Diligence with Watson」を利用し、従来は手作業で行っていたニュースなどのスクリーニング業務を、コグニティブ技術により分析するという。

 これによって、以前よりも効果的かつ効率的に、顧客の中へテロリストなどの犯罪者が紛れ込むことを防止するなど、リスク管理体制への効果を検証するとのこと。なお今回の検証は、成長するアジア市場の中核であり、規制対応とFinTechの活用に積極的に取り組んでいるシンガポールで実施する。

 今回の検証が完了した後は、シンガポール以外の拠点も含めた、みずほ銀行のグローバルなネットワークでの活用も検討するとのことだ。