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デル、「Latitude 3480モバイルシンクライアント」と「Wyse ThinOS 8.4」を発表

 デル株式会社は3日、デスクトップ仮想化のソリューションセットとして、Windows 10 IoT Enterpriseベースの「Latitude 3480モバイルシンクライアント」と、シンクライアントOSの最新版「Wyse ThinOS 8.4」を発表した。

 Dell Latitude 3480モバイルシンクライアントは、ビジネス向けノートPC「Latitudeシリーズ」をベースにしたシンクライアント端末。OSにはWindows 10 IoT Enterpriseを採用し、14インチのフルHDディスプレイを搭載。Citrix XenDesktop、Microsoft RDS、VMware Horizonなどの仮想デスクトップブローカーに接続できる。価格は9万5800円(税別)。

 また、AIと機械学習を利用した脅威防御ソリューション「Dell Threat Defense」によるセキュリティレイヤーをオプションで追加でき、Windows 10 IoT Enterpriseと合わせて購入すると、Microsoft Software Assuranceプログラムの対象となるため、デバイスあたりのソフトウェアライセンス費用をVirtual Desktop Access(VDA)ライセンスと比べて年間50%節約できるとしている。

Latitude 3480モバイルシンクライアント

 Wyse ThinOS 8.4では、HTMLアクセスを含むVMware Blast Extremeリモートプロトコルをサポート。これにより、Horizonのエンドユーザーはウェブブラウザー経由で仮想デスクトップにアクセスできるようになり、フル機能のVMware Horizonクライアントを利用してアクセスする場合は、より高度なグラフィカルエクスペリエンスが得られるとしている。

 また、最新のCitrix HDX RealTime最適化パック2.2をサポートするため、ユニファイドコミュニケーション機能を向上。XenAppおよびXenDesktopサーバーによるHTML5マルチメディアウェブコンテンツの配信方法を制御、最適化するHTML5ビデオリダイレクトのサポートや、QUMUマルチキャスティングとBluetooth 4.0のサポートによる4Kビデオ出力をはじめとした接続性と周辺機器オプションを提供する。

 セキュリティ面の強化では、セルフサービス・パスワードリセット機能、ファームウェアのアップグレード/ダウングレード時にデフォルトで行われるファームウェアシグネチャ認証、信頼されたネットワークデバイスへの証明書のセキュアな発行をサポートする簡素化された証明書登録プロトコルのサポートなどを行っている。