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KDDIがソラコムを子会社化、“日本発”のIoTプラットフォーム構築を推進

 KDDI株式会社は2日、IoT領域でビジネスを手掛けている株式会社ソラコムを子会社化すると発表した。同日付けでKDDIは、ソラコムと発行済み株式を取得する株式譲渡契約を締結。8月下旬をめどにソラコムの株式を取得し、同社を連結子会社とする予定。

 ソラコムは、IoT/M2M向けの通信プラットフォーム「SORACOM」などを提供する企業。Amazon Web Services(AWS)の著名エヴァンジェリストだった玉川憲氏が2015年に起業し、現在も社長を務めている。

 SORACOMは現在、120を超える国と地域で利用可能になっており、国内外あわせて7000を超える利用実績を持つとのこと。またソラコムは、IoTエコシステムの構築にも力を入れており、パートナープログラム「SORACOM パートナースペース」には350社以上が登録している。

 KDDIは、こうした実績を持つ同社を買収し、KDDIのIoTビジネス基盤とソラコムの通信プラットフォームを連携させることで、国内はもとより、グローバルにも通じる“日本発”のIoTプラットフォーム構築を推進する考え。また、これまでに培ってきた、IoT/M2Mにおける知見や顧客基盤を活用し、新たなIoTビジネスを創出するとのこと。

 なお、ソラコムが提供しているサービスは従来通り継続するとしている。