ニュース

VA Linux、コンテナ技術「Docker」に関する技術支援サービスを提供開始

 ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、VA Linux)は20日、コンテナ型仮想化技術「Docker」について、障害解析や受託開発などの技術支援サービスの提供を開始した。提供価格は別途見積もり。

 VA Linuxでは、OSSに関するコンサルティングや受託開発、障害解析・サポートなどの技術支援サービスを提供する「Linux/OSSプロフェッショナルサービス」の対象OSSに、Dockerを追加した。

 サービスは、受託開発についてはDockerを用いたシステム基盤・環境の開発や、機能強化、チューニングなどを提供。障害解析・サポートサービス(VA Quest)については、Dockerなどコンテナ内部での障害解析、Dockerネットワーク、ストレージ、ボリュームに関する障害解析、実機検証・性能評価支援、障害回避の提案、修正パッチ、勉強会、セミナーの実施などを提供する。

 VA Linuxでは、コンテナ技術の市場性と顧客のニーズから、Dockerを重要なプラットフォームのひとつと位置付け、Dockerに関する障害事例とその解決方法などを検証し、Linuxカーネルでのサポート実績を基に、Docker環境で利用される関連オープンソースソフトウェア(OSS)も包括的にサポートできると考え、Linux/OSSプロフェッショナルサービス」の対象OSSにDockerを加えることにしたとしている。

 障害事例としては、「Docker Engineのアップグレードを行ったところ、既存のコンテナが動かない」という障害に対して、ログ解析によりDockerデーモンの起動に失敗していることが分かり、さらにSELinuxのログを調査した結果、SELinuxポリシー違反が原因であることが判明。Docker Engineのメジャーアップデートにより、SELinuxポリシー定義が不足しているというパッケージの不具合であると思われることから、SELinux追加ポリシーの定義を行ったという対処例を紹介している。