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ソフトバンク、2つのモバイル回線を利用して信頼性を高めた法人向けアクセスサービス「Twinアクセス」

NECと共同開発

 ソフトバンク株式会社は19日、日本電気株式会社(以下、NEC)の協力のもと、モバイル回線を利用した法人向けアクセスサービス「Twinアクセス」を提供すると発表した。両社ではまず、10月からフィールドトライアルを実施し、その後、ソフトバンクのVPNサービス「SmartVPN」のアクセスラインアップとして提供開始する予定。

 Twinアクセスは、モバイルネットワーク2回線を利用して信頼性を高めた通信サービス。NECのネットワーク終端装置「Agater AG2521」と仮想化技術を採用したセンター装置間において、2つのモバイル回線を常時Active-Activeで接続している。

 また、送信側(終端装置またはセンター装置)で通信パケットを複製して2つのモバイル回線へ送信し、受信側では、常に早く受信したパケットを選択するPCC(Packet Copy Capsuled)技術を採用。従来の単一のモバイル回線と比べて、パケット到達率などの通信品質が改善され、安定した通信を行えるという。

 2つの回線のうち片側のモバイル回線が一時的に切断された場合でも、もう一方のモバイル回線がカバーするため、常時通信を確保できる点もメリット。さらに、異なる2つの通信事業者の回線を選択して利用することで、さらに信頼性の高い通信を実現するとしている。なお、通信事業者はソフトバンク、およびソフトバンク指定のモバイル事業者から選択できるとのこと。

 用途としては、光回線が提供されていない拠点での利用、またはDSLやデジタルアクセス(DA)などのメタル回線に置き換わる回線としての利用を想定。またケーブル敷設が不要なモバイル回線のため、工事現場や催事場など、臨時利用の場合でも柔軟かつ経済的に対応可能としている。