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富士ゼロックスとウイングアーク1st、手書き文字認識による紙帳票電子化で製造業の設備保全を効率化するソリューション

 富士ゼロックス株式会社は13日、帳票処理支援ツール「ApeosWare Record Link」と、ウイングアーク1st株式会社が提供するBIツール「Dr.Sum EA」「MotionBoard」を組み合わせた、製造業の設備保全を効率化するソリューションの提供を開始した。

 ソリューションは、設備の点検記録などの紙帳票をスキャンし、富士ゼロックスの手書き文字認識技術でデータとして抽出、そのデータをBIツールを使ってグラフ化することで、設備の状態を可視化する。集められたデータは、前年度のデータや同様設備との比較などの分析を行うことで、異常停止を未然に防ぎ、設備稼働率の向上を実現する。

 日常の点検データを活用した設備状態のモニタリングを実現することにより、故障の発生が予測される時期に部品交換を行う従来型の「時間計画保全」から、取り替え基準に達した部品を適宜交換する「状態監視保全」に切り替えることでき、メンテナンスコストの最適化を図れる。また、技術スタッフや設備オペレーターが、データに基づいた分析や問題発見、改善策立案ができるようになり、設備や業務への理解が深まり、人材育成が図れるとしている。

 価格(税別)は、ApeosWare Record Link 1.1基本パッケージが200万円、Dr.Sum EA Premiumが250万円、MotionBoard for Dr.Sum EAが150万円。設計・構築支援サービスは別途見積り。