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映像から人物の年齢層や性別を推定――、キヤノンがネットワークカメラと連携する映像解析ソフトを発売

 キヤノン株式会社は28日、独自の映像解析技術を用いたソフトウェア4製品と、解析結果のレポートサービスを提供すると発表した。6月30日より、順次販売を開始する。価格はすべてオープン。

 今回発表されたソフトは、ネットワークカメラの映像から人物の年齢層・性別を推定するソフト「Profile Analyzer Version 1.0」と、人数をカウントするソフト「People Counter Version 1.0」製品群を構成する3製品の、合計4つ。

 このうちProfile Analyzer Version 1.0では、映像から顔を検出して、その特徴に基づき年齢層・性別を推定する。年齢層・性別ごとの人数集計が可能で、小売店・商業施設など、不特定多数の人が行き来する場所でのマーケティング分析に活用できるという。

 また、Profile Analyzerを一定期間のみ利用する場合に、ネットワークカメラ本体・PCなどの機材から、設置、設定、映像解析結果の分析までをワンストップで提供し、マーケティング分析を支援するレポートサービスをあわせて提供する。

 一方、人数のカウントを行えるPeople Counterでは、マイルストーンシステムズのビデオ管理ソフト「XProtect」向けの「People Counter for Milestone XProtect Version 1.0」、アクシスのネットワークカメラ向けの「People Counter for ACAP Version 1.0」をラインアップする。

 前者は、最大約1500人までの人数カウント機能を追加でき、商業施設・公共施設における混雑状況を把握して警備員を最適配置する、といったシーンで活用できる。後者は、カメラ本体で動作させるため、サーバーなどの機器を必要とせず、約30人までのカウントが可能。時間ごとの人数をグラフ化する機能も備えているので、カメラ1台で防犯およびマーケティング分析に活用できるとしている。販売開始はいずれも6月30日。

 このほか、SIer向けにPeople CounterのAPIを提供し、外部システムとの連携を実現する「People Counter Library Version 1.0」も用意した。これを利用すると、例えば、人数に応じてデジタルサイネージの表示内容を変更するシステムを構築する、といった活用が可能になるとのこと。販売開始は7月28日を予定する。