ニュース

KDDI、IoT向け回線サービスのセキュアな接続機能を強化

AWSや企業拠点と端末間を閉域網で接続

 KDDI株式会社は21日、IoT向け回線サービス「KDDI IoTコネクト Air」において、セキュアな接続機能「+Beam」「+Canal」「+Direct」を提供開始すると発表した。

 IoTコネクト Airは、KDDIが提供するSIMを装着したモバイルデバイスやセンサーから接続する、4G LTEに対応した回線サービス。

 3つの新機能は、いずれもソラコムのクラウド上に構築された携帯通信コアネットワーク「vConnec Core」をベースとしたオプション機能となり、これらを利用することで、より簡単かつセキュアに、IoTやM2M用途に適したクラウド連携が可能になるという。

 このうち「+Beam」は、通信の暗号化やデータの送信先変更が可能な機能。端末からの通信の暗号化を「KDDI IoTコネクト Air」プラットフォームが代わりに行うことで、セキュアな通信を実現するほか、端末側の負荷軽減と消費電力の抑制にもつながるとしている。価格は0.0009円/リクエスト。

 2つ目の「+Canal」と3つ目の「+Direct」では、閉域接続を提供する。前者は、Amazon Web Services(AWS)と直接接続し、端末からAWSまでの間を閉域接続するもの。また後者は、KDDIの広域ネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」「KDDI Wide Area Virtual Switch」において、端末から拠点までを閉域接続するもので、いずれの場合も、閉域接続によってセキュアな通信を実現可能だ。

 「+Canal」の価格は、VPG(Virtual Private Gateway)のセットアップ料金が980円/回、+Canal用VPG基本料が50円/時間、VPCピア接続利用料が10円/1ピア接続/時間、VPG利用料が5円/SIM/日。

 「+Direct」の価格は、VPGのセットアップ料金が9800円/回、+Direct用VPG基本料が300円/時間、VIF(Virtual Interface)利用料が10円/時間、VPG利用料が5円/SIM/日。