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豊島区役所、FFRIのマルウェア自動解析システムを採用

 株式会社FFRIは20日、豊島区役所が、マルウェア自動解析システム「FFRI yarai analyzer」を採用したと発表した。

 2015年5月に現庁舎へ移転した豊島区役所では、豊島区 政策経営部 情報管理課が中心となり、移転前から、ウイルス対策ソフト、PCの認証、IPS/IDS、標的型メール訓練などでセキュリティ対策を行ってきた。

 そして、移転決定後に庁舎内のシステムを洗い直し、その結果を生かして、移転後は有人による24時間365日体制で、各メーカーやベンダーが構築した庁内システム/ネットワークを一元的に管理・運用・保守を行う、統合運用管理サービスの利用をスタートさせている。

 そしてFFRIでは、統合運用管理サービスの一環として、FFRI yarai analyzerを提供している。このサービスでは、パケットキャプチャ製品(トーテックアメニティ社「NetRAPTOR」)との連携が可能なほか、未知のマルウェアも検出可能なエンジンにより、仮想環境上で動的解析を行えるという点で、豊島区役所のニーズを満たすセキュリティ製品として評価された。

 現在、NetRAPTORと連携してメール通信の監視に利用されており、現庁舎への移転以降、何件かのマルウェアが検出されているが、統合運用管理サービスのヘルプデスク担当が、検出後すぐ、庁舎内でFFRI yarai analyzerを用いて解析し、情報管理課に迅速に報告を上げることができたとのこと。

 解析の結果、いずれも事故につながるようなマルウェアではなかったものの、仮に深刻なマルウェアが発生した場合でも、外部に依頼することなく、庁舎内で迅速に解析可能なことから、移転前に比べ、セキュリティレベルの向上を実感できているとのこと。