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ベリタス、マルチクラウド環境におけるデータ管理ソリューションを発表

 ベリタステクノロジーズ合同会社(以下、ベリタス)は7日、マルチクラウド環境におけるデータ課題を解決するための新しいソリューションとして、クラウドベースのデータを可視化する「Veritas Information Map S3 Connector」、重要なワークロードをデータセンター/クラウド間で双方向移行可能な「Veritas CloudMobility」、スナップショットベースのデータ保護を提供する「Veritas CloudPoint」を発表した。

 ソリューションは、オンプレミス環境と同等のデータ可視化と保護、データガバナンスを、マルチクラウド環境でも実現可能にするもの。Google、IBM、Microsoftなど、ベリタスとさまざまなパブリッククラウドプロバイダーとのパートナーシップにより実現した。

 Veritas Information Map S3 Connectorは、新しいクラウドコネクタの第1弾として、Amazon S3対応のクラウドストレージリポジトリに保存されている非構造化データ資産を、リアルタイムかつインタラクティブに可視化する。データの可視化は、データを保持するか、移行するか、あるいは削除するかといった、情報に基づく意思決定の第一歩となり、2018年5月に実施されるEUのGDPR(一般データ保護規則)をはじめとする世界各国のデータ規制の順守にも役立つとしている。

 Veritas CloudMobilityは、マルチクラウド用に設計され、オンプレミスのデータセンターとクラウドとの間で、複雑なワークロード(ITサービスを構成するアプリケーション群)をワンクリックで安全かつ確実に移行できる。企業は、ワークロードを特定のクラウドに移行し、ビジネス目標が変化した場合はオンプレミスに戻すなど、柔軟かつコスト効率良く実現できる。

 Veritas CloudPointは、ワークロードがどのようなクラウド環境に配備されている場合でも、スナップショットベースでデータを保護し、高レベルのデータリカバリ目標に対応し、一貫したデータ保護ポリシーの策定が可能。特定のクラウドベンダーのインフラを念頭に設計されたスナップショット技術とは異なり、複数のクラウド環境やデータセンター環境を対象として、シンプルな操作でスナップショットを管理できる。Google、IBM Cloud、Microsoft Azureをはじめとする多様なパブリッククラウド環境をサポートする予定で、今後の数四半期での提供開始を予定する。