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富士通、SASの予算管理ソリューションをクラウドサービスとして提供

 富士通株式会社は23日、SAS Institute Japan株式会社(以下、SAS)との協業を拡大し、SASのアナリティクスソリューションを国内で初めてクラウドサービスとして提供すると発表した。

 第一弾として、企業の予算編成や連結業績の把握・分析を迅速に行えるSASの予算管理ソリューションを、富士通のクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」上から提供するサービス「FUJITSU Enterprise Application 予算管理クラウド(以下、予算管理クラウド)」を、6月中旬に提供開始する。

 SASの予算管理ソリューションは、グループ経営における連結業績を把握・分析し、予算編成や売上予測のシミュレーションなどが可能。さまざまな言語や通貨に対応し、国内外の子会社を含めた連結処理を行い、過去の業績と照合して分析することで、売上・原価・収益性の迅速な把握や、より精度の高い予算編成や連結決算予測を実現できる。

「予算管理クラウド」の概要図

 「予算管理クラウド」は、従来オンプレミスで提供しているSASの予算管理ソリューションに、予算・実績入力や報告書作成など、富士通が独自に開発した業務ごとの標準テンプレートを組み合わせ、クラウドサービス上で提供するもの。富士通のこれまでのSASの導入実績を活かし、システム環境に合わせた導入から運用・保守までを包括的にサポート。ユーザー企業はSASの予算管理ソリューションを、セキュアな環境から提供されるクラウドサービスとして、短期間で利用することができる。

 サービスの提供価格は、初期費用が400万円から、月額料金が55万円(50ユーザー)から。富士通では今後3年間で100社への導入を目指す。