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ニュータニックス、HCIベースのクラウド基盤普及に向け「Enterprise Cloud Association」を設立
2017年5月17日 12:41
ニュータニックス・ジャパン合同会社(以下、ニュータニックス)は16日、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)技術をベースとしたエンタープライズクラウドプラットフォームの普及に向け、「Enterprise Cloud Association」を設立したことを発表した。この活動を通じて日本企業のビジネス競争力の向上に貢献し、ビジネススピードに対応できる企業ITインフラの実現を目指すという。
ニュータニックス コーポレートマネージングディレクター兼社長の町田栄作氏は、「クラウドやモバイルの普及によって、企業はデジタル変革に迫られている。IT部門は既存のサイロ化されたシステムリソースを共有化し、ビジネスの現場の要求に応じてシステムやインフラを迅速に提供できる統合プラットフォームが求められている」と述べ、同社の製品によって実現できる、エンタープライズクラウドプラットフォームの重要性を訴求した。
さらに町田氏は「新しいクラウド時代に突入し、利用するパブリッククラウドと所有するプライベートクラウドのハイブリッドが当たり前になってきている。ワークロードはこれらのクラウドの間を容易に行き来することができる。また、オンプレミスのプライベートクラウドであっても、パブリッククラウドのような利便性、拡張性、柔軟性をセキュリティを担保した状態で実現できることが重要になる」と述べた。
アソシエーションの主な活動内容は、分科会の設置、Enterprise Cloud Association検証センターの設立など多岐にわたる。特定のハードウェアベンダーにロックインせず、さまざまなサーバーハードウェア上でエンタープライズクラウドプラットフォームが構築できることを啓発し、パートナー企業の製品との組み合わせによる検証や、ベストプラクティスの確立、新たなソリューションの開発などを行っていきたいという。
また、アソシエーションによるソリューション開発の例として、アソシエーション発足メンバーにエヌビディアやシトリックスが名前を連ねていることから、製造業向けにハイパーコンバージドインフラ上にエヌビディアのvGPUを実装し、XenDesktop経由で快適に3D CADアプリケーションにアクセスするといった内容などが挙げられた。
現在、Enterprise Cloud Associationに参加している企業は次の10社。
・エヌビディア合同会社
・CommVault Systems Japan株式会社
・シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
・新日鉄住金ソリューションズ株式会社
・ソフトバンク コマース&サービス株式会社
・TIS株式会社
・東京エレクトロン デバイス株式会社
・日商エレクトロニクス株式会社
・株式会社ネットワールド
・レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社
現在はハードウェアベンダー、ソリューションベンダー、SIerといった以前からニュータニックス・ジャパンのパートナー企業が中心となっているが、今後はユーザー企業やグローバルのニュータニックスのテクノロジーパートナーにも参加を呼び掛けていくという。また、将来的にはパブリッククララウドのプロバイダーにもぜひ参加してほしいと町田氏は述べている。