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NECネッツエスアイ、128テクノロジーのSD-WANルーターを提供開始

 NECネッツエスアイ株式会社は26日、米128 Technologyの日本法人である128テクノロジー・ジャパン合同会社(以下、128テクノロジー)と販売代理店契約を締結し、同社のSD-WAN(Software Defined-Wide Area Network)ルーターの提供を開始すると発表した。

 128 Technologyでは、データセンター、WANや企業の拠点、サービスプロバイダー、クラウドサービスプロバイダーをまたがり、ネットワーク全体で「セキュリティ」「コントロール」「ビジュアル化」を提供できるように製品のDNAとして組み込まれた、ネットワーク基盤「128T Networking Platform」によるSD-WANルーターを展開している。

 同社のSD-WANルーターは、128テクノロジーのルーティング技術「Secure Vector Routing」により、従来のネットワークと親和性を保ちつつセッション単位でポリシーが適用でき、柔軟な優先制御、セキュリティ(暗号化・認証)および経路制御を、サービスを意識した通信で実現。ファイアウォール、ロードバランサー、パケットインスペクション(検査)機能を有しており、ネットワークのシンプル化を実現するとしている。

 また、コンダクター(128テクノロジーの集中管理システム)から集中制御する構成で、ユーザーフレンドリーなGUIでのネットワーク構築や、各ルーターの監視・運用が容易に行え、汎用サーバー上で動作するソフトウェア製品のため、ネットワークの規模に応じたハードウェアの選択が可能で、仮想マシン上での実装も容易だとしている。

 NECネッツエスアイでは、販売開始に先立ち、自社データセンターを含む複数の拠点(東京、神奈川、大阪、ミャンマー)間において、インターネット回線を活用したデータセンター間通信およびSD-WAN技術によるセキュアな通信を開始している。今後は、128テクノロジーの製品を、NECネッツエスアイのサービス拠点を活用した保守・技術サポートと組み合わせ、主に企業向けに販売。初年度5000拠点への導入を目指す。